人材活用事例 「わが社の"いいね!"」

2018年01月29日

戦略的なシニア雇用で、安定感のある職場づくり

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今回クローズアップするのは「株式会社 LEOC」

株式会社LEOCは、全国各地の施設にて食事サービスを提供している企業です。人材不足に多くの企業が悩まされるなか、シニアを戦略的に雇用することで活躍人材を確保。長年の人生経験を活かし、いきいきと働くシニアのスタッフの魅力や企業側の取り組みについてお聞きしました。

  • ● 社名/株式会社 LEOC
  • ● 創業/1983年4月1日
  • ● 本社所在地/〒100-0004東京都千代田区大手町1-1-3大手センタービル17F
  • ● 資本金/5,000万円

長年の調理経験とともに、人生経験も仕事に活きる

池田さん(66歳)は、LEOCで働いているシニアの一人。実は、19歳から料理の道を歩み始め、和食料理人として第一線で活躍していた経験の持ち主です。

「でも…これから年を取ったときに、今のように長時間ずっと働き続けられるの?」

そんな奥様の一言がきっかけで、これからも働き続けることを考え、定期的に休みを取れるような職場を探し始めたといいます。
池田さんは現在、都内の社員食堂で食事提供を担当しています。店長として平日8:00~17:00フルタイムで勤務し、パート2名をとりまとめて発注・仕込みから調理までを行います。長年の調理経験による料理の質の高さはもちろん、サービス精神を発揮して、基本レシピの味付けや盛り付けをしたあとも、利用者にあわせてアレンジすることも。今まで配属された全ての店舗で顧客満足度が向上しているそうです。
池田さんが一緒に働くスタッフに対して気をつけていることは、調理技術の向上ももちろん大事と前置きしつつも、「衛生面」と「挨拶」の徹底だといいます。「食という人の命にかかわるものを扱っているので、まずは衛生に注意することをみなさんに常日頃呼びかけ、仕事中でのやりとりでは、ちゃんと『返事』をするコミュニケーションを大切にしています」社員食堂を短い滞在時間でも食が楽しめる場所にしたいため、提供する側として妥協せずに「もっとよくするには」と日頃から互いに言い合える関係にしているそうです。

「若い時とくらべて、新しい料理への抵抗感がなくなった」とも、池田さんは言います。もともとは和食料理人だったので、洋食や中華も作ることのある社員食堂の仕事に、最初は抵抗があったそうです。しかし、その中で自分なりの工夫を重ねていき、それが「おいしかった」と言われることに徐々に楽しさを見出すように。ハンバーグのデミグラスソースなど、和食以外のものも自らレシピを調べ、もっとおいしくできないか研究することもあるそうです。

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社員食堂で食事提供を行う池田さん。

LEOCには池田さんのようなシニアのスタッフが他にも多く活躍しています。池田さんも所属するサポートチームでは、11名中1名をのぞいた全員が65歳以上のシニアの方々。サポートチームでは、体調不良などによる急な欠員のヘルプに素早く対応できるような体制をとっており、特にシニアのスタッフは、時間の融通がきくこともさることながら、日々異なる店舗でも抵抗なくとけこみ、経験を活かして基本レシピをしっかり再現する点が評価されているそうです。

健康面をフォローして、シニアの魅力を最大限に引き出す

「経験があって本人に意欲があるのなら、年齢は関係ないです。シニアの方はサービス精神が旺盛だと感じます。たとえば、うどんのメニューの際に、おろししょうがを作って『さっぱりがよければどうぞ』と薬味を添えるなど、利用者の満足を考えて工夫されていますね」首都圏BI第四支社長の田中さんはこう語ります。池田さんをはじめ、シニアのスタッフによる工夫で満足度が改善されることも多いそうです。

LEOCでは年2回の契約更新の際に、支店長がスタッフ一人ひとりと面談。本人を含め同僚にも必ずヒアリングして、健康管理のフォローを行なっています。体調や仕事による疲労など、小さな変化には自分自身でも気づかないことがあるため、身近な同僚にも聞いているといいます。そのほか、働きやすさを考慮して、本社から配布される基本レシピに関しても、文字を大きくして見やすくするなどの改善を行っています。

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シニアの魅力を語るLEOC首都圏BI第四支社長の田中さん。

年齢関係なく、仲良くいきいきと働ける職場

森谷さんはLEOCに所属し介護施設で食事提供を行う、70代のスタッフ。「仕事をちょうど探しているときにLEOCの求人を見つけました。問い合わせてみたところ『70歳、80歳でも働けます!』と言われたので、安心して応募できたんです」。
森谷さんは、平日の週5日、6:00~10:00まで仕込み(準備)や盛り付けの仕事を担当。基本のレシピにのっとりながらも、みなさんに「おいしそう」と思ってもらえるように、見栄えをきちんと工夫することをとても意識されています。
その工夫もあり、入居者からお礼の手紙をいただけることも。「『おいしかった』や『いつもありがとう』といった言葉はとても励みになり、それがやりがいになる」と森谷さんは言います。ずっと働き続けられる理由を尋ねると、「この職場では嫌な思いをしたことがないんです。みんな年齢関係なく仲が良いですし、ちゃんと言いたいことが言い合える。責任者も話をわかってくれるので、助け合いのかたちができています」。

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森谷さん(写真右下)と、職場の仲の良いスタッフたち。

池田さんや森谷さんの職場に共通するのは、シニアのチカラが活きていることや職場全体できちんと言い合える関係性が築けていること、さらにシニアが働き続けやすいように企業がサポートしていることにあるといえます。

定年を延ばすことで、シニアが働きやすい環境を

最後に、現在は70歳以上のスタッフが789名以上在籍し、みなさん年齢関係なくいきいきと働いている現状について田島副社長にお話を伺いました。

「LEOCは、従業員を大事にする企業風土があり、その一つとして安心して長く働ける環境づくりを意識しています。現在はシニアの方や女性、海外人材の雇用・育成に注力していますが、ことシニアに関しては2017年春から『80歳定年制』を導入し、みなさんがより長く働きやすくなるようにしました」。
その取り組みの結果、シニアが働きやすくなったというだけではなく、他にも良い影響があったと言います。「60歳を超えたシニアの方々にとって、定年が5年先か20年先かでは、今の意識がまったく変わってきます。『まだまだ頑張る』と、みなさんのモチベーション・アップに繋がっています。更には、仕事だけでなく、生きるすべての活力に繋がれば、本当に嬉しいです。」
今後ももっと多くのシニアのチカラが活きる職場環境づくりに取り組みたいと話していました。

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LEOCの取り組みについて話す田島利行副社長。

「年功助力」についての詳細はこちらをご覧ください。

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