人材活用事例 「わが社の"いいね!"」

2023年10月27日

#アルバイト・パート#小売業#採用#飲食業

「採用ウェブサイトの立ち上げ」と「応募者が知りたい情報の強調」で人材確保に成功

オリーブママのから揚げ

カフェのようにオシャレなテイクアウト専門店「オリーブママのから揚げ」。
2022年9月にオープンし予想以上の売上が続いた結果、人材確保難という問題が浮かび上がりました。
同店では、
1.SNSによる人材募集だけでなく採用ウェブサイトを立ち上げる、
2.応募者が知りたい情報を盛り込む、
という取組で期待通りの人材を確保できました。
店舗の特性に合わせてどのような採用の工夫を行ったのか、同店代表の桐原さんにお話を伺いました。

  • ● 社名/①オリーブママのから揚げ ②カジュアルレストランOLIMAMA
  • ● 創業/①2022年 ②2023年
  • ● 所在地/①長崎県大村市寿古町306-2-2 SCO LAND内 ②長崎県大村市東本町481
  • ● 主な事業/①テイクアウト専門店 ②レストラン
  • ● 従業員数/①8名 ②10名(2023/10/1時点)

「オリーブママのから揚げ社」の事例から学ぶ人材活用のポイント

問題
予想以上の売上が続き、当初想定していた以上の人員が必要になった
原因
SNSによる人材募集では十分な人員を集めるのには限界があった
対策
・SNSだけでなく、採用ウェブサイトを活用して多様な人材に広くアプローチする
応募者が気になりそうな情報を強調(「髪型自由」「ネイルOK」「育児との両立応援」など)
成果
10名以上の多彩な人材からの応募を獲得(有名飲食店勤務経験者、移住者、兼業者など)

SNSと手製ポスターだけでは、人材確保が追い付かなかった

「オリーブママのから揚げ」がオープンしたのは長崎県大村市。お店の立地は今後の交通量増が見込まれるとはいえ、最寄り駅から徒歩20分で、まだまだ周囲には田園風景が広がります。
オープン前に桐原さんが想定した人員はアルバイト3人。オープン後しばらくすればお客さんの動きも落ち着くと考え、スタッフを追加で募集するつもりはありませんでした。

「お店のSNSでの投稿や周辺のコインランドリー等に貼った手製ポスターだけで、3人は確保できました」

ところが、予想以上の売上が続き、3カ月経っても一向に客足が落ちません。夕方以降がピークになると予想していましたが、売上の8割は昼間に集中しています。

「この売上が続くとなると、スタッフは8~10人くらいいないと回りません。再びSNSと手製ポスターで人材を募集したものの、反応なし。すぐに別の手段で募集をかける必要がありました」

「育児との両立可」「オシャレOK」など応募者が知りたい情報を盛り込んだ

同店はカフェのような作りで、SNSからメニューの予約ができ、決済も電子マネー中心のお店です。当初SNSで人材を募集したのは、「仕事の中で注文や決済用の端末を使いこなせる人材を採用できるのではないか」と考えたからで、実際に期待通りの成果を得られました。
しかし、SNSでの人材募集の投稿はフォロワー、すなわちお店のサービスや雰囲気に共感してくれる人にアプローチしやすい一方で、まだお店の存在を知らない人などには届きにくい側面があります。また、そもそもフォロワー全員が仕事探しをしているとも限りません。
SNSだけでは採用が追い付かないことが分かると、桐原さんは採用ウェブサイトの立ち上げに乗り出します。

「地域的に、より多くの人材を確保するためには主婦の方やオシャレが好きな方など様々な人材へのアプローチが重要と考えました。ご家庭の都合がある場合は夜のシフトに入ってもらうのは難しいでしょうが、『売上のピークである昼だけでも手伝ってもらえれば十分』と勤務時間帯を切り分けて募集しました」

募集に当たって、まず「10:00~14:30」「15:00~17:00」など短いシフト例を記載し、「お子さんの体調や学校行事のことも相談にのります」といったコメントを添えました。
さらに、「簡単な調理と接客のみ」「髪型・髪色自由」「ピンタイプのピアスOK」「ネイルOK」など、応募者が気になりそうなポイントに答える工夫を各所に取り入れました。サイト上には、コンテナ風のオシャレなお店の外観写真も掲載しています。

「調理時は手袋を使用するので、ネイルの有無は問題になりませんし、むしろお店の雰囲気的にはオシャレに敏感なくらいの人がありがたいですから」

店舗外観
コンテナ風のオシャレな店舗風景(「オリーブママのから揚げ」)

新しい採用方法を試すことで幅広い人材と出会えた

採用ウェブサイトを立ち上げるとすぐに反応があり、10名以上からの応募がありました。

「想定していた方々から応募してもらえたことはもちろん、採用ウェブサイトで情報を伝えたことで、様々な方から応募してもらえたのも今回の取組の成果です。
例えば、東京からの移住者、Wワークを考える自営業のネイリスト、有名飲食店での勤務経験者、前職が教員だった人など。SNSでの募集と比べ、応募者の幅が広がった感じです」

現在は主婦を含めた8人のスタッフが働いており、店舗の人材不足は解消しました。

このノウハウを生かし、2023年にオープンした別のお店である図書館内レストラン「OLIMAMA」のスタッフ募集では、当初から採用ウェブサイトを活用。駅前という立地の良さに加え、キッチンとホールで業務を分けるなどの工夫もあって、30人もの応募を集めました。

スタッフの方々は、
「育児に理解があり、仕事との両立が可能だと思った」(中村さん(仮名)・34歳・主婦※テイクアウト店舗)
「シフトが自分の状況に合っていたし、ネイルOKが良かった」(井上さん(仮名)・33歳・ネイリスト※テイクアウト店舗)
「子育て中の主婦が多く、支え合えそうだった」(林さん(仮名)・43歳・主婦※レストラン勤務)
と応募理由を語っています。

ピザ生地製造中
図書館内レストラン「OLIMAMA」で働く林さん(仮名)

「インターネット応募だとドタキャン率も高いのでは…と構えていましたが、今回はほとんど全員と面接できました。元々想定していなかったタイプの応募者とお話できたのがよかったですね」
と笑う桐原さん。新たに働き始めた方々は、しっかりと定着し活躍しているそうです。

同店では、求人情報を届けたい相手に合わせてSNSや採用ウェブサイトを併用した上で、応募者が知りたいと思う情報を盛り込むことで人材確保に成功しました。
求める人材に対して、①うまく情報を届けられる媒体を利用する、②その人たちが本当に知りたい情報を伝えることが重要と言えそうです。みなさんの職場でも、ぜひ参考にしてみてください。