STEP 6 ママの本音

緊急企画!!「ありのママ」本音の座談会

ありのままのママのチカラを活かす、「ありのママ採用」。とは言え、実際に職場復帰を考えているママたちは、一体どんなことを思っているのだろうか。久々の仕事が不安?年齢が心配?
企業にどんなことを求めている?彼女たちのありのままの声を聞いてみた。

働きたい!!でも子供も心配……

司会:みなさん、今日はお集まりいただいてありがとうございます。早速ですが、子育てがひと段落されて仕事復帰を考えている中で、お仕事に求める条件ってなんでしょうか?

Aさん:私は、シフトが自己申告制であること。子育てを優先して、休めるときにはなるべく休みたいですね。あと、家族の突然の病気のときに対応してくれるところだと、やっぱりとてもありがたい。子供の体調が悪いときは一緒にいてあげたいですよね。

Bさん:私も同感!以前、倉庫でピッキングのバイトをしていたのですが、アルバイトの人数が多かったので、子供が熱を出したときも同僚がカバーしてくれて助かりました。逆に食堂に勤めていたとき、バイトが5人で、1人抜けるともう大変で大変で…。

Aさん:気持ち、わかります。前のスーパー、同じシフトを持つパートさんが5人いたんですけど、そのうち長期休みとかも含めてきちんと出ているのが3人で、負担がかかって大変でした。

Bさん:シフト制ってそのあたりをきちんとコントロールしなくちゃですよね。あと、子供が家にいる土日は月に数回は休みたいなぁ、と思いますね。

Dさん:私は逆に、子供が土日は習い事で家にいないから、そのときに働けるところを探しています。

Cさん:私は、子供が幼稚園に行っている9時~15時に働けるところ…贅沢かな(笑)。

Eさん:私の場合は、スキルを活かして自宅でできる仕事がいいですね。時間が自由に使えるし、子供の体調が悪かったりしても面倒を見ながら、ある程度仕事を調整できますから。

久々のお仕事、やっぱり不安です

Aさん:逆に仕事を探すうえで不安なことはありますよ。40歳過ぎてから雇ってもらえるのかなーとか。

Bさん:若い人がいいんだろうなっていうところは多いですよね(苦笑)。

Cさん:私も、年齢は心配。それに加えて時間に制限があるから、なかなか難しいのかなぁとか遠慮しちゃいますよね。あと、久しぶりに仕事することにも正直不安は感じますよ。きっと記憶力とかも衰えているだろうし(笑)。でも、やる気はあるから、そこを買ってもらえるとありがたいんですけどね。研修でもなんでも受けますし!

Dさん:私はフルタイムでしか働いたことないうえに、仕事自体にブランクがあるからすごく不安。踏み出すのに勇気がいりますね。

ママとマヨネーズとホスピタリティ!

司会:みなさんと同じように子育てがひと段落してから、ママのチカラを活かして働く「ありのママ」事例を見てどう思いますか?

Bさん:これは、とても勇気がでる例ですね。素敵!!USJ(case1)、ブックオフ(case2)、ミキハウス(case3)と接客の仕事が中心に紹介されてますけど、ママさんはやっぱり接客に向いていると思います。若い人にはできない気遣いができたり。接客されても安心感があります。近所のスーパーのレジでマヨネーズを買ったとき、会計時にレジ袋がちょっとだけ破けたんですよ。で、レジのママさんが「お取替えしましょうか?」って言ってくれたんです。別にいいですーって断って、そのときは終わったんですけど、何日か後に、同じスーパーでまたそのときの方のレジにあたったんです。そしたら「この間のマヨネーズ、大丈夫でした?」って声かけてくれたんですよ。びっくりしましたね。あのホスピタリティは、ママさんならではかな、と。

Aさん:私、そういうのやってた(笑)。常連さんの好みを自然に覚えて「いつもの!」と言われれば出せるようにしてましたよ。

Bさん:すごい!あと、このありのママの“若のチカラ”ってなんかわかるな。若い人と職場の仲間として接するのって自分が活性化する気がするんですよね。うちは息子が高校生だから、息子から今流行っている漫画とかゲームのことを聞いたりして、それを共通の話題に若いスタッフとおしゃべりしています。自分も若々しい気分にもなるし、息子との会話も増えて嬉しかったり。子供が大きくなって、若い人の感覚を自然にインプットすることができるようになった気がします。

Cさん:へ~、おもしろい!うちは子供がまだ小さいからそういうことないけど、いつかそうなるのかしら。大きいお子さんがいるママほど、若々しくなってくってことですよね。

今は履歴書には書けないけどママはスキル

Aさん:ホスピタリティもそうですけど、生活用品も主婦から買う方が口コミ的なリアルな意見が聞けて安心な気がしますよね。私、電化製品買うとき同じ年代くらいの女性販売員さん探して、使い心地聞いたりしましたもん。でも本当はそういうのって、ママさんのチカラをきちんと評価して、能力給とかにしてもらえるといいんだと思いますけどね。

司会:ブックオフさんは職級が分かれていて、それにより時給が変わるそうです。

Bさん:いいなぁ。いや、別にお金の問題じゃなくて、たとえ時給何十円かでも、その価値を雇う方々が認めてくれているってことがママたちにとっては嬉しいと思うんですよ。

Aさん:確かに!誰でも同じってことでなくて自分が必要とされているっていう感じがすごくして、モチベーションにつながりそう。

Eさん:ママだからこそ必要としてくれる企業が増えているということでしたら、それがもっとママたちに伝わるといいですね。そしたら自信も持てると思います。

司会:最後に、みなさん今日お話をしてみていかがでしたか?

Dさん:仕事しようか悩んでいたんですが、今日話を聞いてやっぱり働こう!とモチベーションがあがりました。

Bさん:職探しで主婦であることをネックに感じていたんですが、頑張れば評価してくれる企業はあるんだなぁと知って、嬉しくなりました。頑張ろっと(笑)!

Aさん:私は最近、遠距離介護がはじまったばかりで。接客ももちろんそうですし、介護などサービス業全般で、ママたちのチカラってそのまま活かせるんじゃないかなと思いました。貴重な体験、ありがとうございました。

ママたちは不安なだけ 一歩踏み出すきっかけを

「働きたい」「子供が心配」「年齢が」「長時間働けない」と、仕事と家庭の間で揺れるママたち。出産・育児でブランクがあくと、復帰への一歩は想像以上に勇気がいるようだ。しかし今回の座談会でわかったことは、ママたちは心の中では、自分らしい価値を発揮できる場を求めているということ。たとえば、育児経験を活かした接客で感謝されたり、自身の能力が時給10円でも給与に反映され評価されると、雇用側の思う以上にモチベーションがあがる。まずは、ママたちのありのままのスキルをリスペクトすること。家庭も企業も、彼女たちが自信を持てる環境づくりをしていけば、ママは予想以上のパワーを発揮してくれそうだ。

座談会参加者

Aさん:中2と小4のお子さんのママ。 結婚前までスキルを活かして経理の仕事を経験。 出産後はコンビニやスーパーで接客のアルバイトを経験。 育児最優先で働けるアルバイトを探し中。

Bさん:高1と小6のお子さんのママ。 結婚式場の正社員として予約受付の仕事を経験。 10年間専業主婦を経験し、倉庫での ピッキング等のアルバイトで職場復帰。 ご主人の単身赴任に伴い、正社員のお仕事を探し中。

Cさん:小3と3歳のお子さんのママ。 保険会社に勤めたのち、結婚・出産で退社。 フリーのライターも経験。 ご主人の海外転勤から昨年帰国し、 子供たちの学費のサポートができるような仕事を探し中。

Dさん:小2と5歳のお子さんのママ。 エステティシャンとして働いた後、結婚を機に退職。 派遣で営業事務を経験後、専業主婦に。 ご主人が育児をしてくれる土日に働ける仕事を探し中。

Eさん:中2のお子さんのママ。 知識を活かして翻訳の仕事を経験したが、 子育てに専念するために今は休職。 現在も文章を書くお仕事はほそぼそとしている。

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「ありのママ採用」のススメ